【カナダ】TFSAって何?これから投資と貯金を始めたい人向けまとめ

カナダ

カナダに移民したら、銀行口座の開設は必須ですよね。でも銀行口座を開設したことに満足してしまって、まとまったお金をそのまま普通預金口座(Savings account)に入れて放置しているという方も多いのではないでしょうか?使う予定のないお金を普通預金口座で眠らせておくのは少しもったないですよね。

TFSAという口座を利用して貯金したり、さらにTFSA内で投資をすればその投資で得た利益に課税されることもありません。今回は投資信託(Mutual funds)を始めるべく、RBCのファイナンシャルプランナーの方にいろいろとお話しを聞いてきたので、TFSAについて簡単にまとめてみました。

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TFSAとは

TFSA(Tax Free Savings Account)とは、その名の通り課税されない預金口座で、日本のNISAに似ています。まとまった額を貯金したり、積み立て貯金をしたり、金融商品を購入することもできます。金融商品を購入した場合、その利益に対して課税されることがないので節税対策にもなります。

資格について

18歳以上で有効なSIN(Social Insurance Number)を保持していること

(注)SINを保持していても、短期滞在の場合はカナダの居住者とみなされず課税対象となるので注意しましょう。カナダの居住者とみなされるかどうかはこちらから確認できます。

限度額について

1年毎の入金限度額があります。(以下参照)複数の銀行でTFSAを開設することは可能ですが、その場合トータルしてその年の限度額までしか入金できないので注意しましょう。資格を満たしていた(SIN取得済み、カナダ居住)にも関わらず入金しなかった年の分は繰り越しされるので、その場合は直近のNotice of Assessmentを見ればcontribution room(あといくら入金していいのか)を確認できます。

  • 2009-2012年 $5,000
  • 2013-2014年 $5,500
  • 2015年 $10,000
  • 2016-2018年 $5,500
  • 2019年 $6,000
  • 2020年 $6,000

Contribution roomについてはカナダ政府のページでも確認できます。

Contribution roomの計算方法

例)2014年から資格があり一度もTFSAに入金していない場合

$5,500(2014年分)+$10,000(2015年分)+$5,500(2016年分)+$5,500(2017年分)+$5,500(2018年分)+$6,000(2019年分)+$6,000(2020年分)=$44,000

TFSAで何ができる?

TFSAには3つのタイプがあります。

  • a deposit
  • an annuity contract
  • an arrangement in trust

許可されている投資の種類には以下のものが含まれます。

  • cash
  • mutual funds
  • securities listed on a designated stock exchange
  • guaranteed investment certificates
  • bonds
  • certain shares of small business corporations

今回は初めての方でも比較的始めやすい預金・Guaranteed Investment Certificates (GICs)・Mutual funds(投資信託)について簡単に解説していきます。

Cash(預金)

まとまった金額をTFSAに入金したり、毎月決まった額を設定して入金することができます。あくまで預金なので、お金を増やす目的の場合は正直効率が良くありません。普通預金口座の場合は利息も課税対象となりますが、TFSAの預金に対する利息は課税対象にはならないという利点があります。

Guaranteed Investment Certificates (GICs)

Guaranteed Investment Certificates (GICs)は金利が全期間保証されていて、元手は100%安心なため(減ることがない)、1~5年以内に貯蓄が必要な場合に最適です。簡単に言うと長期間(1年~)お金を引き出さない代わりに金利が高くなるという仕組みです。引き出さない期間を長く設定する方が金利がいいです。少しでも元手を減らしたくない、でも金利は預金よりいいものがいいという方に向いています。

Mutual funds(投資信託)

Mutual fundsは日本でいう投資信託です。簡単に言うと、預けたお金を投資のプロ(ファンドマネジャー)が債権や株などにバランスよく投資をしてくれます。少額(RBCの場合は$500)から始めることができ、プロが運用してくれるので自分で株価を確認したりする必要もありません。

長期的な目線で投資し、より高いリターンを出したい場合に最適です。Mutual fundsの中でもリスクのレベル分けがあるので、銀行のアドバイザーと相談してどの投資スタイルが自分に合っているのか選ぶことができます。

Mutual fundsは100%元手が保証されているわけではなく、経済的な打撃があると減ってしまう可能性もあります。あくまで余剰資金で万が一減っても生活に支障のないお金で運用しましょう。

投資初心者の私の場合

分散投資

数年前から積立貯金していたものの、運用していなかったTFSA内にある預金の60%を投資信託、40%をGuaranteed Investment Certificatesに分散投資しました。投資信託はConservative、Risk Tolerance Averageのものを選びました。(ハイリスクハイリターンとローリスクローリターンの間くらいの投資スタイル)このタイプの過去10年のポートフォリオを見せてもらいましたが、収益率がマイナスの年は2018年のみでその他の年はプラス、過去10年の収益率を平均すると5%でした。

月々の自動積立も投資信託へ

毎月自動的にTFSAに預金を入れていましたが、この預金もそのまま投資信託へ月々入れてもらうように設定しました。これは日本でいう積立NISAのようなものです。毎月積立でコツコツ貯金しながら資産形成ができます。

まとめ

「【カナダ】TFSAって何?これから投資と貯金を始めたい人向けまとめ」いかがでしたか?

TFSAって聞いたことがあるけど、よくわからない!でも投資信託や積立投資をしたい・興味があるという初心者向けに簡単にまとめてみました。今回はTFSAについてご紹介しましたが、その他にもRRSPやRRIFなどの金融商品があります。まずは銀行のファイナンシャルプランナーと面談をして、いろいろ話を聞くのがおすすめです♬

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