カナダでは緊急事態宣言から約1ヵ月が経ちました。日本でも一部の都市で緊急事態宣言が発令され、外出自粛の動きが強まっていますね。ワーキングホリデーや留学を延期して、どのタイミングでカナダへ渡航しようか悩んでいる方も多いかと思います。
カナダではこの1ヵ月で外出制限やソーシャルディスタンシング(フィジカルディスタンシング)などの新しいルールができ、このルールを守らない者は刑罰もしくは罰金の対象となります。知らなかったでは済まされない場合もあるので、カナダの現状と共にまとめてみました。
カナダ・オンタリオ州の4月現在の現状
カナダでの感染者数
4/15現在のカナダでの感染者数は27000人以上。1番感染者数が多いのはケベック州、次いでトロントのあるオンタリオ州、そしてアルバータ州です。カナダ全体の感染者数は3/16の時点の341人から、約1ヵ月で26600人以上の増加です。
外出制限
3月の緊急事態宣言により始まった外出制限ですが、今も変わらず続いています。4/23までと言われていた外出制限は更に28日間延長となりました。食品などの買い出しで週に1回ほど出かける程度で、一緒の家に住む人以外とは会えないのでこの1ヵ月友達、一緒に住んでいない家族にも会っていません。
物資はある?
スーパーマーケットやドラッグストアの物資は、それなりにあるので生活に困るほどではありません。冷凍食品やトイレットペーパー、卵、小麦粉など一部品薄の物もありますが、数カ所まわったり朝早めに行けば比較的手に入れやすいです。
マスクは相変わらず店頭で見つけることができず、Amazonで注文したとしても到着は1カ月先となっています。ハンドサニタイザーはコンビニやブリュワリーなどで購入できる場合があります。
学校はオンライン授業
公立学校や大学、語学学校などはオンライン授業のみ。当初5/4から学校再開とアナウンスしていましたが、こちらも緊急法の延期に伴い延長されることになりました。
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オンタリオ州のルールや罰金について
新しいルールと罰金
コロナウイルスの感染拡大を抑えるために取られている措置、ソーシャルディスタンシング(フィジカルディスタンシング)や自己隔離。これらのルールを守らなかった場合、罰金が課せられたり、チケットが発行され裁判所への出廷命令を命じられる場合があるので注意が必要です。
公園などで警官にIDの提示を求められたら、速やかに提示しましょう。警官は公園など人の集まる場所での取り締まりを強化しているので、不必要な場所には行かないのが一番です。
- IDを携帯していなかった場合→750ドルの罰金
- 警官がチケットを発行しようとした際に阻止しようとした場合→1000ドルの罰金
- 緊急法を順守しなかった場合→10万ドルの罰金 or 1年以下の禁固刑
実際に知り合いの同僚は、会社の人と車に乗っていたところを警官に止められて、同じ住所に住んでいないため1000ドル罰金のチケットを切られたとのことです。同じ住所に住んでいない人とは会わないのはもちろん、車に乗り合わせないようにしましょう。
自己隔離について
- 新型コロナ感染者→14日間の自己隔離(義務)
- 新型コロナ感染者との濃厚接触者→14日間の自己隔離(義務)
- カナダ入国者→14日間の自己隔離(義務)
カナダ入国者へは症状の有無にかかわらず、自己隔離が義務付けられており、空港から滞在先まで直行する必要があります。途中スーパーやドラッグストアへの寄り道も許されません。また違反者には厳しい罰則もあります。(6ヵ月間の禁固刑+or 750,000の罰金)
街の様子
治安の悪化
アパレルショップなど営業していないお店の中には、店に侵入されないようにショーウィンドウに木の板を貼っている店舗も。コロナのパニックに便乗した詐欺や強盗など、治安も以前に比べて悪化しています。
スーパーなどでの入場制限
スーパーやドラッグストアなどで入場制限が敷かれています。中に入れる人数は限られており、一人出たら一人入るというように入口で警備員が入場制限をしています。スーパーの外には列ができ、前の人との間隔は2メートルあける必要があります。朝一や閉店前だと並ばずに入れることもあるので狙い目です。
マスクを付ける人が増えている
1カ月前にはマスクを付けている人は少数派でしたが、ここ数週間でマスクや使い捨てグローブをつける人が増えてきました。マスクを入手するのは困難なので、代わりにバンダナやガスマスクをつけている人も時折見かけます。
まとめ
「【カナダ】緊急事態宣言から 1ヵ月トロントの現状」いかがでしたか?1ヵ月前に比べて、よりルールが厳しくなり実際に罰金を課せられている人もでてきています。アジア人に対して暴言を吐いたり、唾をかける人もいたりして、治安も悪くなってきています。
オンタリオ州ではすでに6月末までのイベント中止が発表され、夏前に普通の暮らしを取り戻すことは難しいとの見解もあります。トルドー首相はワクチンができるまでカナディアンは普通の暮らしには戻れないとも話しているので、外出制限もまた延期される可能性が高いです。
このような状況を踏まえると、現実的に考えて夏前のカナダへの渡航は厳しいかもしれません。また状況が変わったら、ブログなどでもアップデートしていきたいと思います。少しでもカナダ渡航予定の方の参考になれば幸いです。